今年9月から11月に至誠会看護専門学校3年生の生徒さん達のほぼ全員29名が、12日間にわたり6か所の台所に分かれて参加してくれました。
毎年のことですが、普段は全く色気のない高齢男性だけの台所に、若い生徒さん達が顔を見せるだけで様子が一変します。メンバーは目の色が変わりますし、生徒さん達の緊張感がメンバーにも伝わり、最初は緊張した空気が流れます。ただ、料理が始まるやいなや賑やかになり冗談を言いながら4品が完成し美味しい食事と会話を楽しみました。
特に今回は、一番気になっていた<入学動機>について個別に聞いてみました。
約半分の生徒さんが「母親が看護師だったので」「親戚に看護師さんがいて関心があった」「身内の人が入院した時の看護師さんが素晴らしかった」等が主たる動機でした。
残りの半分の生徒さんは「一度社会に出て勤務したが、もっと他人の役に立つ仕事がしたい」「介護の仕事や、医療事務の仕事をしていたが、もっと専門的な医療関係の仕事をしたい」など、社会経験をしてから志を新たにしたとの動機でした。
印象に残ったケースでは、「自分が大学生の頃に、専業主婦だった母親が看護学校に入学して看護師になったのに刺激を受けて自分も入学した」「バイオリンを教えているが、バイオリンも看護も<心>と<身体>に一番響くもので人に大変役立つ、との言葉に感動して入学した」とのこと。皆さんそれぞれ高い志を掲げて頑張っているのが今でも心に残っています。来年2月の国家試験には全員が合格して立派な看護師さんになることと思われます。
(文責・写真 名取順一)
一緒に作る喜び
教えているのかな? 教えられているのかな?
いつもと違う満面の笑み
料理の途中で記念撮影!?