令和3年活動実績

令和3年活動実績

令和3年「おとこの台所」グループ活動概要

本年も昨年に続き、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で例年のような活発な活動が出来ない1年間となった。
定例会は、年初より会場のふれあいの家等が、利用不可、更に利用制限解除後も飲食不可が続き、開催できない状態であった。この間、各台所の創意工夫により、Zoom懇談会、Zoom句会、散策会、屋外食事会、観梅会、健康体操の会、顔合わせ懇談会等が開催された。
コロナ感染者の減少に伴い会場の利用制限が解除され、11月より徐々に定例会活動が再開された。11月第4土曜日には久々に料理講習会とグループ会議が開催され、12月には全台所の定例会が開催された。
例年5月開催の「さつき祭」は昨年に続き中止となり、その他の多くの行事、事業も実施できなかった。

1. 会員数及び平均年齢
令和3年12月末の会員数は244名(前年比30名の減少)、平均年齢は76.5歳だった。
各台所別の会員数及び平均年齢は、「松原」35名(対前年比3名減)78歳、「上馬」20名(4名増)76歳、「桜新町」32名(2名減)78歳、「八幡山」20名(2名減)76歳、「上北沢」23名(8名減)74歳、「砧」29名(4名減)76歳、「烏山」27名(11名減)78歳、「野沢」22名(2名減)77歳、「きたざわ」18名(2名減)74歳、「中町」18名(増減なし)75歳であった。

2. 定例会
全台所(10カ所)の定例会の開催総数は36回(対前年比37回減)、参加者総数は360名(583名減)だった。(1回当たりの平均参加者数は10.0人、対前年2.9人減)一方、各台所の創意工夫によりZoomによる懇談会や屋外での活動などコロナ渦でも様々な催しが開催された。(「各台所の活動」参照)

3. 出前シェフ
(1)「みんなの料理」
みんなの料理(世田谷区視力障害者福祉協会の会員とおとこの台所会員が一緒に食事を作り楽しむ会)が12月に1年10ヶ月ぶりに開催された。会員7名、ボランティア5名、おとこの台所4名の計16名が参加し、会員の皆さんに喜んでいただいた。
(2)その他の活動は中止
「あんしんすこやかセンター」との連携による出前シェフ、「世田谷区民ふれあいフェスタ」への出店、その他の出前シェフも中止となった。

4. 研修生の受け入れの中止
(1) 例年、至誠会看護専門学校の実習生等を受け入れてきたが、中止となった。
(2) 前代表の名取順一さんが至誠会看護専門学校の学生に対して、おとこの台所についての講演を行った。

5. グループとしての活動
(1) さつき祭の中止
毎年5月開催のさつき祭は、予定の会場がワクチン接種会場となり、中止となった。
(2) 料理講習会、グループ会議出席者有志による観桜会の実施
例年開催されるグループ会議・料理講習会メンバーによる合同花見会は開催できなかった。その代わりに、有志少数が一軒家レストラン屋外テラスで観桜会を催した。
(3) 鎌倉めぐり
「松原」平野豊さん主宰の「ぶらり鎌倉アラカルト」が11月に1回開催された。

6. 各台所の活動
(1) 松原
1) 定例会 2回計20名参加。
2) その他 料理講習会1回、屋外ミーティング(羽根木公園で観梅会)1回、健康体操と懇談会1回。
(2) 上馬
1) 定例会 1回10名参加。
2) 小林代表から中田代表に交代の予定。
(3) 桜新町
1)定例会 4回計50名参加。
(4) 八幡山
1) 定例会 2回計22名参加。
2) その他 屋外懇談会(希望ヶ丘公園)3回、散策会3回。
(5) 上北沢
1) 定例会 8回計90名参加。
2) その他 顔合わせ会10回。
(6) 砧
1) 定例会 5回計43名参加。
2) その他 顔合わせ会4回。
(7) 烏山
1) 定例会 5回計52名参加。
2) その他 懇談会2回、Zoom句会12回、散策会1回。
(8) 野沢
1) 定例会 4回計31名参加。
2) その他 懇談会3回、Zoom懇談会7回、ミニスピーチ懇談会3回、健康体操の会(駒沢公園)2回、ボッチャの会2回。
(9) きたざわ
1)定例会 1回計10名参加
(10)中町
1)定例会 4回計32名参加

7. 広報活動
(1) テレビ取材の依頼があったが、コロナ渦でもあり対応できずに断わった。

8. 今後の課題
(1) 20周年事業について
令和4年はおとこの台所設立20周年の記念すべき年になる。20周年を祝う会をさつき祭と兼ねて開催予定である。しかしながらコロナ渦で会場の予約が困難なため、時期については会場予約が可能となった時点で確定する。またどのような記念事業を実施するかについて、今後検討していく。
(2) おとこの台所の持続的活動のために
コロナ禍がほぼ2年に及び、おとこの台所の活動の停滞は避けがたいことであった。このような状況下で、残念ながら会員の中には体調を崩される方も少なからずいらした。「きたざわ台所」の開設に御尽力いただいた結縁昭彦さんが今年ご逝去された。おとこの台所への多大な貢献に感謝するとともにご冥福をお祈りいたします。
このような時こそ、「おとこの台所の活動の良さ、価値」がより一層認識された。
コロナとの戦いを注意深く見極めながら、この素晴らしい会の活動をいかに持続し、発展していけるかが課題である。
おとこの台所の魅力は、食事を作り一緒に食べることが基本であるが、様々なレクリエーション活動や出前シェフなどのボランティア活動を通じての仲間作り、生きがい作りにある。したがって、その良さを多くの人に知って頂き、感じて頂くことがこの会の活動の発展につながると考える。
以上
(文責 水沼良夫)