令和4年活動実績

令和4年活動実績

令和4年「おとこの台所」グループ活動概要

本年も一昨年以来の新型コロナウィルスの感染拡大の影響が大きく、特に年初から3月までは従来のような活発な活動が出来ない状況が続いた。
しかし、4月以降については、第7波、第8波の感染拡大があるものの、各台所の努力により、定例会をほぼ従来の頻度で開催することが出来た。
ただし、おとこの台所に対するコロナ渦の影響は大きく、会員の活動参加への躊躇、会員の退会、新規入会の減少などが続いており会員数は減少後の横ばいが続いている。
また、本年は「おとこの台所20周年記念のイベント」を開催すべく模索したが、予定した会場がワクチン接種会場となったため実施できず、見送ることになった。
10月にはおとこの台所のグループ代表が3年担当した水沼さんから松原の峯さんに交代した。

1.会員数及び平均年齢
令和4年12月末の会員数は250名(前年比6名の増)、平均年齢は77歳だった。
各台所別の会員数及び平均年齢は、「松原」35名(対前年増減無し)77歳、「上馬」18名(2名減)77歳、「桜新町」35名(3名増)78歳、「八幡山」17名(3名減)78歳、「上北沢」26名(3名増)75歳、「砧」29名(増減無し)75歳、「烏山」31名(4名増)78歳、「野沢」24名(2名増)77歳、「きたざわ」18名(増減無し)76歳、「中町」17名(1名減)77歳であった。

2.定例会
全台所(10カ所)の定例会の開催総数は207回(対前年比171回増)、参加者総数は2,222名(1,862名増)だった。(1回当たりの平均参加者数は10.7人、対前年0.7人増)
各台所の具体的な活動については、6.各台所の活動を参照。

3.出前シェフ
(1)「みんなの料理」
みんなの料理(世田谷区視力障害者福祉協会の会員とおとこの台所会員が一緒に食事を作り楽しむ会)は6回開催      された。おとこの台所から延べ24名が参加し、会員の皆さんに喜んでいただいた。
(2)その他の出前シェフの活動は中断している。

4.至誠会看護専門学校実習の受け入れ
(1)コロナ渦で中止になっていた至誠会看護専門学校の実習受け入れを再開した。9月から10月に至誠会看護専門         学校の実習生18名を7台所で受け入れた。
(2)グループ代表の水沼さんが至誠会看護専門学校の学生に2月、12月に、おとこの台所についての講演を行ったた。

5.グループとしての活動
(1)さつき祭、20周年記念イベントの中止
毎年5月開催のさつき祭及び20周年記念イベントは、予定の会場がワクチン接種会場となり、中止となった。
(2)10月1日、世田谷区制90周年功労者表彰を「松原」「上馬」「桜新町」「八幡山」の各台所が受けた。
(3)料理講習会、グループ会議出席者有志による観桜会の実施
例年3月第4土曜日に開催されるグループ会議・料理講習会メンバーによる合同花見会は、松原新会場のお披露目後に羽根木公園にて開催した。
(4)鎌倉めぐり
松原台所会員の平野さん主宰の「ぶらり鎌倉アラカルト」は12月に1回開催した。

6.各台所の活動
(1)
松原
1)定例会 26回、延べ366名参加した。料理講習会(毎月第4土曜日)8回開催を含む。
2)その他
・1月7日、設立以来利用してきた「松原ふれあいの家」での最終回を設立メンバーの平野さん、設立にご尽力を頂  いた世田谷福祉サポートセンターの光岡代表を迎え開催した。会場は「松原まちづくりセンター ふれあいルーム」に移設した。
・7月8日、「ぶらっと下町」で合羽橋、浅草を散策した。12名参加。
・8月16日、「蕎麦打ち会」10名参加、世田谷区福祉サポートセンター光岡さん、
社協上遠野さんがゲスト参加した。

(2)上馬
1)定例会 16回、延べ127名参加した。
2)その他
・スタッフの退会、コロナ渦などをきっかけに会員の減少が続いた。2月1日付けで代表が小林さんから中田さんに交代し、再建に取り組んでいる。
・コロナ前の月3回開催を月2回開催に見直した。
・3月25日定例会は、会場隣接の塩田緑地にて花見会を催した。

(3)桜新町
1)定例会 18回、延べ244名参加した。
2)その他 6月23日「合羽橋、浅草遠足」を実施。

(4)八幡山
1)定例会 23回、延べ201名参加した。
2)その他
・4月2日定例会は希望ヶ丘公園にて花見会6名参加で催した。
・7月2日会員の吉岡さんによるそば打ち会を開催した。
・ウォーキング歴史散歩の会、「3月30日仙川花見6名」「6月2日、皇居周り
6名」「6月14日小石川周辺5名」「9月13日鉄道150周年」「9月29日高輪~恵比寿」等実施した。
・ふれあいの家で調理し、「芋煮会」「おでんの会」「ビーフシチューの会」等を希望ヶ丘公園で実施した。
・12月20日忘年会10名参加で実施した。

(5)上北沢
1)定例会 18回、延べ230名参加した。
2)その他
・そば打ち会1月12日15名、12月14日20名参加で実施した。
・会員の「賀寿祝い」を実施しており、会員の定例会参加への促進に繋げている。
・11月23日定例会終了後忘年会10名参加で実施した。

(6)砧
1)定例会 26回、延べ267名参加した。
2)その他
・3月22日お花見会を予定したが雨天で懇親会とした。

(7)烏山
1)定例会 31回、延べ395名参加した。原則毎週月曜日開催している。
2)その他
・福生駅から多摩川花見散策8名参加で実施。

(8)野沢
1)定例会 25回、延べ213名参加した。
2)その他
・2月15日オンライン懇談会を実施した。
・4月16日ボッチャの会5名参加で実施した。
・4月19日Zoom会議を実施した。

(9)きたざわ
1)定例会 10回、延べ83名参加した。
2)その他 4月19日懇談会を10名参加で実施した。

(10)中町
1)定例会 14回、延べ96名参加した。
2)その他 会場の利用日を指定できるのが月1回分だけで、もう1日分はその都度
の申込になり、固定出来ない苦労がある。

7.今後の課題
(1)20周年事業について
おとこの台所20周年記念イベントを「さつき祭」と同時に開催すべく検討してきたが、5月に予定会場がワクチン会場となったため一旦延期した。秋の開催を模索したがやはり会場の利用が出来ず開催を断念した。延期ではなく白紙とし、今後改めて議論することになった。
(2)おとこの台所の持続的活動のためにこの3年間のコロナ渦の影響は、特に我々「おとこの台所」会員世代に多大な影響を与えることになった。まだ今後の不安が払拭されたわけではないが、徐々に元の生活を取り戻すべき時期になったと言えるのではないかと思われる。
「おとこの台所」の活動の価値は、このような時期にこそ再認識されるべきものである。レシピの選定、食材の購入、料理作りと懇談、更に料理だけに止まらない様々な活動を通じての楽しみの共有などに価値がある。
広く社会にこの価値を訴え、「おとこの台所」が持続的に発展拡大に転ずるべきことが期待されている。

以上