26年活動実績

平成26年「おとこの台所」グループ活動概要
平成26年は正月早々からNHKテレビに登場し、その後6月、8月とテレビ番組に取り上げられ、活気に満ちた活動の一年になりました。
1.会員数
平成26年末の会員数は285名で、前年比32名増加しました(25年末253名)。これは、25年11月に開設した野沢に5名の新入会があったことやテレビ番組に取り上げられた影響と思われますが、7つの台所で会員数が増加しました。
各台所毎の数値は、松原44名(対前年比5名増)、上馬47名(2名増)、桜新町38名(3名増)、八幡山33名(増減なし)、上北沢22名(2名増)、砧44名(8名増)、烏山35名(7名増)、野沢22名(5名増)です。なお、3名の方がご逝去されておられます。
2.定例会
全台所の定例会の開催総数は215回(対前年比8回増)、参加者総数3,869人(219人増)でした。野沢が通年で活動することになったことが大きく影響して増加しました。
3.発表会
日頃お世話になっている方々に料理の成果をみていただく発表会を25年からは各台所毎に開催しています。
6月に上北沢(ゲスト数10名)、7月に上馬(20名)、10月に八幡山(14名)、烏山(10名)、11月に砧(11名)、野沢(10名)がそれぞれ開催されました。
4.出前シェフ
①あんしんすこやかセンター(略称;あんすこ)などとの連携による地域の老人を対象とする「出前シェフ」の実施
26年は、1月に深沢あんすこ(桜新町)、3月に「さくら会」(上馬)、4月に「うらら会」(上馬)、5月に「塩のやかた」(上馬)、10月に「かたよせ会」(上北沢)、上野毛あんすこ(桜新町)、深沢あんすこ(桜新町)、12月に「ここからカフェ」(上北沢)の8回(昨年9回)実施しました。
②視力障害の方を対象とする「出前シェフ」の実施
23年4月より月1回開催していますが、26年は8月、12月を除き10回(昨年10回)開催し、累計39回となりました。
③渋谷区地域生活支援センターへの「出前シェフ」の実施
前年に引き続き26年も渋谷区地域活動支援センターで、心の病を持っている方への「出前シェフ」を実施しました。今回で5回目の開催となりました。
④代沢わいわいまつりへの「出前シェフ」
5月恒例の代沢わいわいまつりへ松原を中心に参加、101食を提供し完売しました。
⑤2014世田谷くらしフェスタへの「出前シェフ」
26年は11月に「いのちを守るくらし」をテーマに開催され、上馬、野沢を中心に展示への参加、試食コーナーでの80食の提供・完売とともに、20名の参加を得て「ミニ料理学習会」を開催しました。

5.研修生の受け入れ等
①都老研「多摩市リーダー養成講座」研修生受け入れ
東京都健康長寿医療センター(旧都老研)の「多摩市リーダー養成講座」の研修生5名をセンター職員2名とともに、9月に松原と砧に受け入れました。
②1月に昭島市の社会福祉協議会から20名の方々が砧に見学に来ました。
6.東日本大震災避難者への協力
東日本大震災の被災者は世田谷区内に約400名の方々が居住しています。世田谷区社会福祉協議会はこの方々に地域生活面の支援をしています。
「おとこの台所」は社協の依頼によりこの支援に協力することになりました。
①被災者支援イベント(交流会)
3月に北沢タウンホールにおいて被災者支援イベント(交流会)が開催され、昨年の烏山に引き続いて社協からの依頼により松原、八幡山、烏山、野沢の人々が料理を作って提供しました。交流会には被災者21名を含め41名の参加者でした。
②被災者の方々を各社協事務所の地域担当者のアレンジにより各台所のゲストとしてお迎えすることにしております。
7.グループとしてのイベント
各台所の枠を越えて、グループのメンバーが交流する場としてグループ全体のイベントを実施しています。従来は、イベント毎にプロジェクトチームを結成して実施していましたが、24年から担当する台所を決めて担当台所の結束力で実施するようにしています。
①青空バーベキュー
5月に砧の担当で、昨年に引き続いて京王フローラルガーデンで43名(昨年26名)の参加で実施しました。
②納涼大会
8月、八幡山、烏山の合同担当にて三軒茶屋しゃれなあどで、126名(昨年101名)の参加を得て開催しました。保坂区長がゲストで参加しました。ロス・コンパニエロスの演奏も行われました。
③たまがわ花火大会鑑賞会
8月、桜新町の担当にて35名(昨年45名)の参加で実施しました。
④忘年会
12月、上馬、野沢の合同担当にて三軒茶屋しゃれなあどで110名(昨年109名)の参加を得て開催しました。小竹、平野、龍の3氏の善行賞受賞が披露されました。
⑤ぶらり鎌倉
従来どおり平野さんの幹事で、3月、5月、9月、10月、12月の5回(昨年3回)実施しました。
8.広報活動
(1)テレビ番組への登場
①1月6日NHK総合TVの「ゆうどきネットワーク」の番組の中で、烏山とスタジオと結ぶ生中継、上北沢での定例会、名取氏宅でのインタビューが放映されました。
②6月5日NHK BS3「ニッポンぶらり鉄道旅」の番組の中で、松原での定例会が放映されました。
③8月16日BSフジ「夢の食卓」の30分番組の全てで「おとこの台所」が取り上げられ、松原での料理講習会、「みんなの料理」での出前シェフ、上馬の小林氏、桜新町の藤田氏宅でのインタビューが放映されました。
(2)雑誌への記事掲載
①月刊誌「明日の友」(主婦の友社刊)に小竹氏の記事掲載。
②「週刊東洋経済」3月1日号(東洋経済社刊)に小竹氏の記事掲載。
(3)講演会・シンポジウムへの出演等
①1月玉川区民会館「高齢者の福祉は住民の力で」小竹氏パネラー出演。
②2月福井県社協「アクティブ・シニア交流会」にて小竹氏講演。
③2月東大本郷キャンパスのシンポジウムで柳沢志津子徳島大准教授が「おとこの台所」の面談調査の分析結果を発表。同月のスタッフ連絡会にても同氏が説明。
④3月「砧地域ご近所フォーラム」にて砧が展示、説明。(成城ホール)
⑤3月浦安市猫実地域包括支援センターでの講演会で小竹、龍、平野、名取の4氏が講演。
⑥9月世田谷介護サービス・ネットワークのパネルディスカッションに名取氏がパネラーで出演。(成城ホール)
⑦11月社団法人善行会の善行賞を小竹、龍、平野の3氏が授章。12月に有志が「ダディ」にて祝賀会開催。
⑧12月長寿社会機構主催リーダー研修にて小竹氏講演。
9.その他の諸活動
各台所では、台所単位に新年会、花見、蕎麦打ち会などや、有志による定期的な飲み会の四酔会、四木会が行われました。この他、松原の三鷹・調布方面探索や桜新町独自の「ぶらり鎌倉」に加え、26年の特徴として、砧が「熟年探偵団」として毎月都内各地を歩いているのを始め、野沢、八幡山で随時「ぶらり歩こう会」的な活動を行うようになっています。
【来年以降の課題】
1.スタッフ、会場の確保
スタッフの世代交代や負担の分散化は徐々に進みつつありますが、後継者の確保が難しいところもあり、スタッフの円滑な確保が引き続き課題であります。また、定期的に使用できる会場の確保が依然として困難な課題になっています。
2.対外的ボランティア活動の担い手確保
280名を超える大きな地域団体となった「おとこの台所」に対して、各種のボランティア活動参画への期待がよせられています。自分たちの楽しみのための活動のみではなく社会貢献をすべきであるとの意見がある反面、ボランティア活動を指向して入会していないという状況もあり、ボランティア活動にどこまで取り組むのか、担い手をどう確保するのかという課題が引き続き残っています。